いくらかかる?愛犬に接種しないとどうなるの?狂犬病予防注射はなぜ必要?
こんなことを思いませんか?
「毎年狂犬病の予防接種めんどくさいな」
「お金高いんじゃない?」
「狂犬病って昔の病気でしょ?」
「うちの愛犬は狂犬病にならないよ」
愛犬が健康であれば注射や動物病院通いはあまり気にしませんね。
毎年、4月から6月にかけて狂犬病の予防注射を行うように
市町村から通知がきます。
狂犬病予防注射の接種時期は法令で4月1日から6月30日までと
定められています。
なぜ狂犬病の注射をするように連絡が来るのでしょうか?
注射をしないとどうなってしまうのでしょうか?
狂犬病ってどんな病気?
狂犬病は、日本など一部の島国を除いて世界のほとんどの国で
発生している感染症です。
ウイルスによって起こる動物由来感染症で、犬に限らず、ネコ、
キツネ、コウモリなどの、ほ乳動物から感染することもあります。
発病するとほぼ100%死亡するという大変怖い病気です。
感染した動物(主に犬)に咬まれたり、傷口、目や口などの粘膜を
なめられたりすることで感染します。
海外では狂犬病で、毎年4〜6万人の方がなくなっています。
日本では、狂犬病予防法により、犬の登録及び毎年1回の
狂犬病予防注射が義務づけられています。
接種はどこでできる?
さいたま市では令和2年度は、73会場で集合狂犬病予防注射を
行うそうです。
動物病院でも注射してもらえることがあります。
動物病院で注射した場合、後に市町村へ注射済証明書を提出して、
注射済票の交付を受ける必要があります。
注射済票はこのようなものです。さいたま市は首輪に付けられる
軽い金属製のものです。
注射済票交付事務を取り扱っていない動物病院で注射を受けた場合は、
注射済証明書を区役所等に持っていって注射済票の交付を受ける必要が
あります。
(交付手数料550円)
費用
狂犬病予防注射には費用がかかります。
いくらくらいかかるのでしょう?
狂犬病予防注射料金(集合注射) | 2950円 |
狂犬病予防注射済票交付手数料 | 550円 |
合計 | 3500円 |
※新規登録の方は、登録手数料3000円が加算される
動物病院で注射だけしてもらう場合は2950円です。
市町村への届け出、注射済票交付を代行してくれる動物病院もあります。
550円の手数料に加えて、代行料金がかかる場合もあります。
予防注射をしないときの罰則って?
狂犬病予防法は、同法4条1項本文で登録義務を定められています。
「犬の所有者(所有者以外の者が管理する場合には、その者。以下同じ。)は、 その犬について、厚生労働省令の定めるところにより、狂犬病の予防注射を毎年一回 受けさせなければならない。」
毎年1回予防接種を行うことを義務付けられており、こちらも違反した場合は
同法27条で20万円以下の罰金刑が適用されます。
予防接種を受けた場合には「注射済票」というものが交付されますが、
この「注射済票」を犬につけておくことも義務であり、
違反すれば20万円以下の罰金の可能性があります。
まとめ
狂犬病は恐ろしい病気です。
狂犬病を予防するための「登録」「届出」「予防接種」が義務付けられているのは
このような理由なんですね。
ちわ丸も毎年狂犬病注射を忘れずに行っています。
みなさんの愛犬も接種をお忘れなく!